 | ○ワンルームに執事。(霧嶋珠生)
BL雑誌「花恋」にて連載中の霧島珠生の最新作。悟(ルビさとり)の住むボロアパートに突然やってきた、麗しきその男は「あなたの執事楠木才蔵です」と名乗る。実は悟は旧華族で超資産家の血を引くスーパーセレブの出身。ゆくゆくはその一代財閥の後継者として幼児のころから徹底的な帝王学を叩き込まれる。しかしその反動で自閉症気味に。元々その特権意識に反発を感じていた悟の母は入り婿の夫と悟をつれ家を出る。貧しいながらも親子三人の幸せな暮らし…しかし両親の突然の死去により悟はバイトに明け暮れる貧乏学生に。そんな折現われた執事。実は実家の頭首、悟の祖父も急死し、遺言によれば悟が次期党首に指名されたと言うのだが…。典型的な主従関係であるはずの主人と執事。しかしそこは流石にBL。「攻め」は当然(?)年上英国趣味美形の執事の方。正に箸の上げ下げからセレブ流を仕込むのがお仕事、しかしどことなくSっぽい。あくまで「奉仕」と言い続けついには悟の下半身の方にもご奉仕を。ノン気のはずの悟も嫌といいつついつのまにか主導権は楠木に握られ、XXも握られ、ついには同居するハメに。日々繰りひろげられる「奉仕」という名の「調教」。ユーモアとハードな絡みの見事なバランスが魅力の一冊です。
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